アメリカの経済 カネの使い方 モラル・ハザード 増大するエントロピー

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  • Опубликовано: 18 сен 2024
  • アメリカ経済は、果たして良いのか悪いのか。トータルでの経済力はそれなりにあっても、ひとりひとりのカネの使い方に関しては、非常に多くの課題を抱えているように思える。
    経済は、純然たる自然現象とは異なり、人間がやっていることなので、人間の考え方、行動の仕方によって、そのあり方が異なる。アメリカ人の場合、資産を持っている者たちであっても、資産を増やす競争を煽られて、隣のおっさんよりも自分の方が投資の成果が出ている、という結果を目指して競わされ、そこから多くの者が脱落者になる、という悲劇があり、貧乏でなかった者も、過剰な広告宣伝に乗せられて無用な買い物をして経済破綻する例が後を絶たない。
    資本主義の中に倫理が欠落すると、単に目先の利益を追求することになり、金融機関が自ら破綻するような行動を取っても、従業員は今のうちにせっせと金儲けをしておき、勤務先が破綻しても別の企業に移れば済む、といった安易なモラル・ハザードに陥ることになりやすい。
    そういう個人主義、目先主義の結果、社会全体としてはエントロピーが益々増大し、システムの崩壊が早まる、という現象が起こっているのが、現在のアメリカや中国なのではないか、というように思える。
    日本では、消費者自体に、必要なものがあればそれで良い、という堅実な考え方をする者がまだ多く、カネは自分自身、家族、市町村、都道府県、国家などに適切な比率で配分されれば良い、という健全なポートフォリオの思想がまだ残っていると思う。より大きなポートフォリオまで構想できる者は、人類や宇宙というところまでを視野に入れ、宗教の世界にまで触れ、神社で賽銭を投げたり、教会で献金をしたりする。(古き良きアメリカには、同様の思想があった。)
    カネの使い方というポートフォリオを健全化することは重要であり、これが個人の欲望を満たす、という強欲な方面に偏ると、人は幸せな人生を歩めず、社会も崩れてしまう。カネを稼ぐというのは自分ひとりの力によるものではなかった、という現実に思いをはせれば、カネの使い方のポートフォリオを十分に広げておくことが必要であり、そういうことまでを含めて、そこに社会の伝統や文化というものの力があると言える。
    #アメリカの経済 #カネの使い方 #モラル・ハザード #増大するエントロピー

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